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FXを学ぼう!(第5回)

time 2016/04/21

FXを学ぼう!(第5回)

FXとは?

FXの10大リスクを認識する!リスク回避ができると失敗数も減る
FXとは? > 初心者向けのFX講座 > FXの基礎知識

元本保証されないなどのリスクを把握する

すべてのFX会社において、口座開設時に「外国為替証拠金取引に関するリスク」や「店頭FXで外国為替を取引する際の注意」を説明しているように、FXとは主に10個のリスクが潜んでいる金融商品です。

1為替変動リスク

為替レートは24時間変動していますが、必ずしも私たちの予想通りに動くわけではありません。予想と反対する方向に動いたときに、損をします。

初心者でもこの為替変動リスクを認識している人が多いですが、損失が拡大してもいつでも売れるわけではなかったり、FX会社に預けている証拠金以上に損をするケースもあることはあまり知られていません。
為替変動リスクはロスカットの設定で回避

2金利変動リスク

日本のように金利が少ない国の通貨で、金利が大きい国の通貨を買うと、毎日一定の金利差が受け取れます。
しかし、金利は日々変動するために、受け取れるスワップポイントが予想よりも少なかったり、いつの間にか金利差が逆転して、逆にスワップポイントを支払う可能性もあります。
金利変動リスクは通貨ペアの選択で回避。

3レバレッジリスク

レバレッジを使うと、少額の証拠金をFX会社に預けることで、基本的には最大25倍までの大きな金額の取引ができるようになります。
そのため、証拠金と比較して利益も大きくなりやすいですが、証拠金以上に損失を被る可能性もあります。
レバレッジリスクは低倍率や資金増で回避

4ロスカットリスク

ロスカットとは保持している通貨に含み損があったとき、それ以上損失を拡大させないためにそのポジションを決済して、損失を確定することです。

例えば、現在保持している通貨に対して一定額まで損失が膨らんだとき、自動的にその通貨を決済する逆指値注文が発動することで、想定以上のマイナスにはならない仕組みもロスカットの1つです。

しかし、相場の急変で売買が成立しなかったり、週またぎで為替レートが乖離すると逆指値注文が発動せずに、想定を超える損失になったりします。

例えば、2015年1月にスイスフラン/円が115円から162円に急上昇したとき、116円や117円でロスカットを設定していても、まったく売買が成立せずに、131円近辺でようやくロスカットできる事象が発生しました。

仮に「1スイスフラン=115円」のときに5万通貨を売りから入っていた人は、116円でロスカットすれば5万円の損失で済みますが、131円までロスカットできないと75万円の損失となってしまいます。

5強制決済リスク

証拠金維持率が100%を下回ったり、私たちがFX会社に預けている証拠金の額が、私たちが保持する外貨の実質価値の4%未満であるとき、私たちのポジションは強制決済となります。

仮に強制決済のあとに意図する方向に為替レートが推移しても、ポジションがないために無効です。

また、強制決済は成行注文で行いますが、相場の状況次第では取引がなかなか成立せずに、本来、強制決済を予定していたはずの為替レートよりも乖離することで、追加で証拠金を支払うリスクも発生します。

6スリッページリスク

スリッページとは注文した為替レートと約定した為替レートに差が発生することです。例えば「1ドル=120.000円」で注文したはずが、実際には「1ドル=120.003円」で約定していることがあります。

特に為替レートが急激に変動したときは、FX会社が画面上に表示する為替レートに対して、実際に売買されている為替レートが乖離することがあり、その場合は不利な為替レートで取引が成立してしまいます。

7流動性リスク

流動性とは通貨の流通量が多いために売買がしやすいことを意味します。米ドル、ユーロ、日本円などは世界中で1日に数十兆円分が取引に使われているため、流動性が高いです。

一方、トルコリラや南アフリカランドなどは市場に出回っている通貨の流通量が少ないため、売りたくても売れないという状況が発生するなどして、想定以上に損失が膨らむ可能性があります。

8電子取引リスク

電子機器の不具合で取引ができなくなるリスクです。例えば、ネット回線、通信機器、サーバーなどがダウンすることで、売買が一時的に停止します。2015年7月にも大手FX会社で8時間も取引ができない事故がありました。

また、FX会社によってはモバイル端末の通信エラー、スマホアプリの不具合、情報配信サービスの遅延なども起こりえます。
私たちのパソコンのスペックやプロバイダ環境によっても想定外の障害が発生して、適切な売買タイミングを逃すことにより、利益確定を逃したり、損失が拡大する可能性も想定しておきたいです。
電子取引リスクは高品質なFX会社で回避

9相対取引リスク

FX会社が私たちに提示する為替レートは、FX会社が複数の世界的な金融機関の為替レートを参照して、独自に生成している数値です。

そのため、一般的な市場の為替レートと価格差が生じることもあり、FX会社によっては正確な為替レートが配信されず、損失を被る可能性もあります。

10信用リスク

私たちが米ドルを買うために100万円を支払っても、FX会社はその100万円を使って1万ドルの実物を仕入れる両替商のようなことはしていません。また、FX会社は私たちと外国為替市場を仲介しているわけでもないです。

私たちがFX会社から日本円で米ドルを買ったときには、FX会社はインターバンク市場とつながっているカバー先の金融機関から米ドルで日本円を買う反対売買をしています。

つまり、FX会社は常に顧客とは逆の通貨ペアで売買を行っていて、顧客とは損益分のみを受け渡ししている仕組みです。
そのため、顧客とFX会社、FX会社とカバー先の金融機関、カバー先の金融機関とインターバンクとの間において、適切な運営が行われていないと、私たちは公平な取引ができなくなってしまいます。

実際に2009年10月にカバー先の金融機関の1つであるコメルツ銀行で想定外のシステムトラブルがあり、複数のFX会社において南アフリカランドが急落してしまう現象が発生しました。
信用リスクは信用力の高いFX会社で回避
FXで発生するリスクは回避や低減できる
損失を被るリスクが10個もあるFXは、危険な金融商品に思えるかもしれませんが、株式投資でも同じようなリスクを10個提示することができます。仮に株式投資にリスクがないとしても、株で損をした経験がある人は多いです。

しかも、FXのリスクは初心者でも回避策や低減策を講じることができます。よく「投資にはリスクが付き物」や「投資は自己責任が原則」と言われますが、それらを認識した上で利益を上げていきましょう。

例えば、為替が予想外の方向に変動する為替変動リスクであれば、ロスカットを設定することで損失を限定できますし、レバレッジを大きくしてしまうレバレッジリスクであれば、レバレッジを使わない選択肢も一般的です。
為替変動リスクはロスカットの設定で回避

FXは貯金ではなく投資であるため、為替レートが上がり下がりで利益が変わります。この変化が儲ける要素でもありながら、常にリスクにさらされている状態です。

利益と損失は隣り合わせであり、利益を得たいなら損失するケースも学んで、その上でリスクに対する回避策も一緒に勉強していきます。

まずは外国為替相場における為替レートの動きはとても速いです。しかも、24時間休むことなく変動します。その中で自分の予想通りの動きをすることは、最初のうちは少ないはずです。

仮に予想と逆方向に為替レートが動いたときは、損失が必ず発生します。FX会社の広告や口座開設する際に「FXは元本が保証された金融商品ではござません」と明示されている理由はこのためです。

その一方で実は長期的に見れば、損切りのほとんどが無駄になります。為替レートは波打ってはいずれ戻る可能性が高いからです。

しかし、その戻りが5年以上先かもしれません。さらに2度と戻らない可能性も否めないわけです。そのため、小さく9回勝っても、大きな1回の負けで全ての利益を失わないようにしなければいけません。

大損をしないためのコツは新規注文と同時にロスカット注文も行うことです。新規注文時に「これ以上予想と逆の方向に動いたら強制決済する」設定を常時行うことで、大損のリスクは回避できます。

長期的には元に戻るかもしれませんが、それよりも負けは小さく重ねて勝ちを大きくすることが、FXだけではなく株などでも一般的な勝ち方です。
金利変動リスクは通貨ペアの選択で回避

FXとは2国間の通貨を交換する金融商品であり、売買すると同時に金利の交換もしています。そのため、保有するポジションを決済しない限り、通貨間で発生した金利差であるスワップポイントの授受が発生します。

各通貨の金利は、政治、経済、社会などのあらゆるものから影響を受け、約1カ月おきに再決定します。そのため、今まではスワップポイントで得をしていても、ある日から急に利益が少なくなることもありえます。

事実、2008年9月のリーマンショックの影響で、各国の政策金利が数年で1~5%も下がったことがありました。ほとんど変化がなかった国は元々金利が1%未満でこれ以上下げられない日本くらいです。

今では少しずつ回復し続けて、経済自体はリーマンショック前の水準まで回復しましたが、依然として金利だけは各国とも低調です。

例えば、2008年1月時点で4%という高金利のカナダドルに積極的に投資していた人も、2015年1月時点では1%になったため、予想したスワップポイントよりも1/4に下がってしまいました。

高金利外貨の中ではオーストラリアドルなどは安定性があるため、損するほどのリスクは潜んでいませんが、逆に金利が5%以上の新興国の通貨などは、急落するリスクもあって不安定です。

また「南アフリカランドだけで100%を超えるスワップポイントを得た」という強者もいますが、初心者が真似できる方法ではありません。スワップポイント狙いであれば、高レバレッジで大量購入することは避けたいです。
レバレッジリスクは低倍率や資金増で回避

FXはすべての人に無条件に適している投資ではありません。その人の投資目的、知識と経験、投資スキル、資産状況、
将来設計などで、利用するメリットが変わってきます。

レバレッジを「便利」と感じる度合いも、個人ステータスや投資額による影響が大きいです。例えば、余剰資金がないにも関わらず、手持ちの貯金すべてを投資するなどでは、為替レートが少しでも意に反した動きを見せれば、取引終了となってしまいます。

高いレバレッジは短期トレードに向いており、長期トレードでは原則使いませんし、短期間においても相場観に自信があって、3~10%くらい損をしてもロスカットされない資産状況で使うと安心です。

長期トレードのように数カ月後に何が起こるかわからない投資において、数十倍のレバレッジで膨らんだマネーを放置することは危険です。数時間などの短期トレードで利益を重ねるときに、レバレッジを使いましょう。

仮に24時間では最大でも3円程度、1円でも「大きい」と感じるくらいしか為替レートは動きません。現在「1ドル=100円」だとしたら、99円50銭~100円50銭の間のトレンドを捕まえて、数秒から数分で決済することもありです。

また、予想に反したらすぐに損切りを行いましょう。高いレバレッジでは「いつか戻るだろう」は楽観的すぎます。ポジションを持ったあとに予想がはずれた時点で、次の予想もはずれる可能性があることは認識したいです。
電子取引リスクは高品質なFX会社で回避

FXはネット上で行われるため、対面や電話での取引ではありません。そのため、ネット特有のリスクに遭遇することがあります。

デイトレードでたまに経験するのが、誤った入力をして決定してしまう入力ミスです。希望通りの注文ができないどころか、望んでもいない注文が発生してしまうこともあります。こればかりはミスをしないように、目視で確認するようにします。

今でこそ安全度が増しましたが、セキュリティ問題も意識したいです。IDとパスワードを大切に管理するのは当たり前ですが、口座番号、メールアドレス、ログイン名、などの個人情報が第三者に知られると、悪用されて被害を受けることもあります。

また、FXでは急なシステムダウンで取引がコントロールできなくなることもあります。大手の各FX会社のサーバー稼働率は99.9%以上ですが、システムダウンまでにいたらなくても、アクセス集中で取引の遅延と停止は何度か経験したことがあります。
モバイル端末の通信エラー、スマホアプリの不具合、情報配信サービスの遅延も発生する可能性が高いリスクです。FX会社を選択するときはシステム稼働率やアクシデントの発生率などもチェックしたいです。

逆に自宅のパソコンやネット回線に不具合が起きる確率のほうが高いかもしれません。そのときは逆指値注文やIFO注文などで常に損失を限定しておくことが有効です。

さらに成行注文で起こりがちなスリッページも無視できません。スリッページで紹介しましたが、為替レートは急激な増減を起こすこともあるため、希望レートよりすべることがあります。

例えば「1ドル=100.000円」で注文しても、価格が99.993円にずれることがあります。この原因はプログラムやシステムが原因によるタイムラグであり、スリッページを完全にゼロにすることは難しいです。

ただし、スリッページが99%以上発生しないFX会社や発生してもほんのわずかな価格差であるFX会社が多いため、自分が許容できるを範囲の各FX会社を選びましょう。
信用リスクは信用力の高いFX会社で回避

私たちが外国為替を売買するときに、FX会社が独自に世界中のトレーダーとの売買をマッチングさせているわけではありません。

例えば、私たちがFX会社から米ドルを日本円で1万通貨買ったときには、FX会社はインターバンク市場とつながるカバー先の金融機関から日本円を米ドルで1万通貨買っています。逆に私たちが米ドルを売ったときは、FX会社が米ドルを買っています。

このように実際の世界中との売買を行う中心地は、銀行間の取引市場であるインターバンク市場であり、FX会社は常に顧客と逆の通貨ペアで売買を行っているのみです。

つまり、外国為替市場とはトレーダーがFX会社に買い注文をすると、FX会社がカバー先の金融機関に売り注文をして、カバー先の金融機関がインターバンク市場で売買のマッチングをしているというわけです。

そのため、トレーダーとFX会社、FX会社とカバー先の金融機関、カバー先の金融機関とインターバンク市場による3回のやりとりの間に、不具合が生じると、私たちは意図した為替レートで売買ができなくなります。

実例ではカバー先の金融機関が間違った為替レートをFX会社に配信したことで、その為替レートの影響で大勢のトレーダーがロスカットした事故も発生しました。

FX会社がカバー先の金融機関との為替レートを、トレーダーに不利な数値になるようにプログラムを改ざんして、常にFX会社に利益が生まれるような事件も明るみに出ています。

私たちが選んだFX会社が適切な運営方針で売買を行っていないと、私たちは公平な取引ができずに損をするわけです。

また、過去の金融庁の対策を振り返ると、健全なFX市場を構築と健全なFX会社の運営を促すために、2005年に金融先物取引法が改正されました。これにより資金力がないFX会社が淘汰され、資金を預ける際の安心感が出ました。

しかし、余力のある悪徳業者は残り、投資家から集めた資金の管理がずさんなケースも散見されます。倒産したことを理由に投資家に資金を返還しないFX会社もありました。

そのため、金融庁は2010年にFX会社の資産とお客様の資産を完全に別で管理して、お客様の資産を保護する「全額信託保全」を義務化しました。

これにより、FX会社はカバー先の金融機関に支払う資金も会社の自己資金で用意することになり、より資本力のある大手の証券会社のみがFXを取り扱うことになります。証拠金を信用銀行に全額信託保全できちんと管理をさせていることは非常に重要です。

私たちは海外のFX会社に口座開設できますが、完全信託保全は日本国内の制度です。DMM FXやGMOクリック証券など、信託銀行名が正しく記載されているFX会社を選びましょう。
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